初心者向け|ソーラーパネルの実際の発電量とパワコン能力の関係

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ソーラーパネルの発電量ってなんのこと?
実際の発電量とは違うって聞いたけど、何が違うの?
パワコンの能力とは?

こんな疑問にお答えします。

これからソーラーパネルの設置を検討しているのであれば必ず知っておきたい内容です。

ソーラーパネルの発電量と実際の発電量は違うの?

はい。違います。

ソーラーパネル発電量の単位は、kW(キロワット)

一般家庭に設置するソーラーパネルは5.0kW前後ですが、

そもそも、この発電量って何の値?かというと

 

ソーラーパネルの最大発電量

 

です。

では発電量が最大になるときはどんなときかというと、一日の中でもお昼12時前後であったり、曇りではなかったり、太陽が高い位置にある時など・・・

ソーラーパネルが最大量の発電をする条件

・1年の中でも日の長い時期
・雲のない晴天時。
・1日の中で12時前後の日が高い時間。

などです。

 

例としてソーラーパネルの発電量5kWの場合の、1日の発電量をグラフにします。

グラフの一番高いときが5kWとなります。
5kWのソーラーパネルというのは、ピーク時の最大が5kWである。
ということです。
そして、緑色の面積が実際に発電することができた発電量となります。

太陽光パネルが最大の発電ができる時間は短い

 

 

つぎに同じ5kWでも実際の発電量が異なる例です。先ほどのグラフと重ねてみました。

 

黄色で示したグラフは、最大の発電量が5kWですが、黄色部分の面積が先ほどの緑色より広くなっています。

同じ5kWのソーラーパネルでも、実際の発電量が多いことがわかります。

実際の発電量は、曇りの時の発電能力、パネルが一部影になったときの性能、耐熱性能などが関係しているようですが、パネルやメーカーによって、実際の発電量が異なるということは覚えておきたいです。

同じkwでもパネルによって実際の発電量はことなる。

 

 

ソーラーパネルの発電量とパワコンの発電量の違い

ソーラーパネルで発電する電気は「直流」です。家庭で使用したり売電できるように「交流」に変換している機械がパワコン(パワーコンディショナー)です。

パワコンにも最大能力(kW)が決まっていますので、最大能力以上ソーラーパネルで発電していたとしても、それ以上は変換ができません。

パワコンの能力以上に発電した電気はすてることになります。

パワコンの能力とソーラーパネルの発電量がおなじ

ソーラーパネルで最大量発電したときも、すべてパワコンで変換ができる。

 

パワコンの能力よりソーラーパネルの発電量が小さい

パワコンの変換能力より、ソーラーパネルの最大量発電が小さい。パワコンがおおきい。パワコンにゆとりがある状態。

 

パワコンの能力よりソーラーパネルの発電量が大きい

パワコンの変換能力より、ソーラーパネルの最大発電量が小さい。

パネルの変換能力以上に発電した分は、すてることになりますので、

「もったいない」ような気がしますが、

実は一概にそうといは言えず、このパータンで設置するケースは多いです。

それは、

・ソーラーパネルが常に最大量発電しているわけではない。
・パワコンの能力を小さくすることで導入コストが削減できる。
・パワコン能力(kw)はメーカによって種類が決まっているので、
(例:〇〇メーカーは4.6kwと5.8kwの2種類)
設置したパネルの能力(kw)とぴったり同じにはできない。

 

といった理由があります。

パワコンの能力以上のソーラーパネルを設置することで、実際の発電量を多くすることができます。このときソーラーパネル分の設置費用は上がりますが、通常はコスト以上に発電の効果が見込めます。これを過積載とよんでいます。

下の図は過積載のときのグラフです。パワコンの能力がピークカットラインになります。

参考URL:https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/energy/useful_info/kasekisai.htmls

 

発電能力ってパワコンとソーラーパネル どっち?

記事の最初で「一般家庭に設置するソーラーパネルは5.0kW前後・・・」

と書きましたが、そもそもこの発電能力をしめす〇〇kWって

ソーラーパネルの能力?
パワコンの能力?

という疑問がでてきます。電力会社が何をもって発電能力〇〇kWを判断するかというと

ソーラーパネルの最大出力とパワコンの能力の小さいほうの数値
です。
例:

ソーラーパネル5kW パワコン6kW ⇒ 電力会社の採用出力5kW

ソーラーパネル5kW パワコン4kW ⇒ 電力会社の採用出力4kW

 

設置するパネルの発電能力が10kW以上かどうかの判断や、基本料金にも影響しますので注意しましょう。

どんなパネルを選んだらいいの?

ソーラーパネルの発電量や、実際の発電量、パワコンの変換能力との関係を説明しましたが、

実際どんなパネルがよいのか?

は設置する面積や向きにもかわりますし

「とにかくたくさん発電したい」

「発電量よりもコストを重視」

といった考え方でも変わりますので、まずはそれぞれのソーラーパネルメーカーの特徴を確認するのが良いと思います。

調べるのが面倒であればここから一括比較して確認ができます。無料です。

 

太陽光発電の実際の発電量と導入メリットはこちらです。

コメント

  1. […] ソーラーパネルの実際の発電量とパワコンの関係はこちらで解説しています。 […]